膝や太ももの痛みに対するインソールの効果|データをもとに解説します
膝や太ももの痛みのことを専門的には膝蓋大腿疼痛症候群(PFPS) と呼ぶことがあります。今回はPFPSのクライアントに対するインソールの有用性を、痛みの強さ、膝の機能、スポーツ・レクリエーション機能、症状、膝関連QOLの5つの側面から調査した結果を紹介いたします。(ZiyanChen JinlongWu XiaodongWang ZhanbingRen 2022)
調査の方法
2021年の10月17日までに出版されたあらゆるジャーナルや論文を参照しデータを抽出します。全ての研究にいおいてのクオリティを検討数値化することで信頼性や正確性を担保していきます。
研究の結果
膝関節の機能、スポーツ・レクリエーション機能に関しては半数以上のケースで改善が確認されました。痛みの強度や症状、膝関連QOLに関しては約30%の改善効果に止まりました。さらにインソールの処方のみの治療による痛み改善の効果が30%ほどなのに対して、手技や歩行訓練、理学療法による効果は45%でした。
そしてインソールの処方とその他の治療(手技や歩行訓練、理学療法)を併用した場合は98%にのぼりました。
まとめ
膝関節の機能、スポーツ・レクリエーション機能はインソールのみで改善可能です。これは足を床につけて活動する場合は改善を実感しやすいということの表れと考えられます。痛みやQOLに関しては手技や歩行訓練、理学療法との併用により抜群の効果を示すことがわかりました。
そんなお店を作らないといけませんね。