CONTACT

冷え性の原因にはストレスが関係している|冷え性意識のある女性とストレスの関係

今回は冷え性と社会ストレスの関係性を調査した研究を紹介します。ケアの方法も同時に紹介します。

この研究では、冷え性を訴える女性の性格特性やストレス、自律神経の状態の測定を行いました。臨床での経験上冷え性を訴える女性には共通の特徴があります。自分の経験も含めながらお話しします。

 

冷え性の女性の特徴とは

この研究で行われた検査項目は以下です。

  1. ストレス
  2. 疲労
  3. 性格特性および神経症
  4. 心拍変動解析
  5. 手掌部の温熱負荷時の血管反応性

これらの項目を冷え性のある女性とない女性とで比較していきます。結果を以下にまとめます。

  1. ストレスレベルが高いほどに冷え性の割合は高い
  2. 冷え性群の方が疲労や気力の低下が著しい
  3. 冷え性群の方が性格の不安定、神経症の重症度が高い
  4. 冷え性群の方が自律神経の反応が鈍い
  5. 冷え性群の方が血管の拡張が起こりにくい

全ての項目において冷え性の女性の方がネガティブな結果となりました。臨床での経験をベースに考えると納得の結果だと考えます。確かに冷え性を訴えて病院に来るクライアントは客観的に見てポジティブな印象を受けることはなかったように感じます。皆どこかいつも緊張していて、どこかストレスを抱えている場合が多かったように感じます。

加えて腰痛や肩こりといった不定愁訴や、胃腸の不調を抱えていることも多いです。

 

 

ストレスケアから始めるのも改善への一歩

もちろん脈管系に問題があり、末端の冷え性となることもあります。

しかしこの研究をベースに考えるならば、冷え性もまた心理的なストレスによって誘発される可能性が高いため、これに対するケアを率先して行うことが改善への近道であると考えても良いでしょう。

ストレスがきっかけになる疾患が、なんとも多いと常日頃から感じます。心身の両側面からのケアをこれからも模索していきたいものです。