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腰痛をダイジェスト|痛みとの向き合い方や、改善のためにできること

オーダメイドで作製したインソールで、改善できない腰痛は基本的にはないと考えています。ただし癌や内臓の疾病の関連痛である場合は除きます。

物理的な問題による腰痛は基本的に改善可能です。10代の頃に最初にインソールを作製した時は、まさに腰痛を改善させる目的で作製しました。

今回は臨床での経験とこれまでの論文をベースに腰痛についてまとめようと思います。

腰痛とは

まずは腰痛とは一体なんのか考えていきましょう。

腰痛には様々な原因が存在します。例えるなら、腹痛と言われれば胃が悪いのか腸が悪いのかと様々な要因が想定されるのと同様です。

レントゲンやエコー、MRIやCT、血管造影など様々な検査やカウンセリングでスクリーンしていきます。

腰痛の原因について

腰痛の原因となるものをまとめると以下のようになります。

  1. 骨折や打撲、関節や筋肉の損傷など
  2. 背骨の腫瘍、カリエス
  3. 内臓の異常、胃腸や女性器、泌尿器、心臓など
  4. ストレスによる心因性の腰痛(これについては後ほど解説します)

医療の世界で一般的に言われている分類ではこのように言われています。

まだまだ発展途上の考え方であり少々賛否両論が分かれているのが現状です。その辺りについても解説してみます。

さらに大きな分類で考えるときには「特異的腰痛」と「非特異的腰痛」に分けられます。難しい言葉ですが、前者はレントゲンや化学的な検査によって視覚により確認できる腰痛を指します。

反対に後者は画像診断による検査で異常が発見できないものを指します。ここでの検査はあくまで腰部の検査であり内臓の検査を含みませんが、内臓の異常が原因であるとわかった場合は特異的腰痛に分類されます。(難しいですよね)

今回は非特異的腰痛(原因不明の腰痛)に焦点を絞って考えていきます。

原因不明の腰痛について

よく議論の的となるのは、「原因不明の腰痛は全て心因性の腰痛なのか」という点です。

一般的に、心理的なストレスは痛みをより感じやすくさせる因子として知られています。この考え方自体は根拠に基づいています。ただ、心理的ストレスに先立って腰が痛み始めるきっかけがあったことを忘れがちです。現代の検査レベルではわからない何かしらの原因があり、それがストレスによって増強されることは考えられます。

つまり「原因不明の腰痛(痛み)の原因は不明!」ということです。全てをストレスに収束させるのは間違っています。

物理と心理の両面からケアする

原因のわからない腰痛は、目に見えている異常と見えない異常の両方をケアすることを考える必要があります。

姿勢や骨格の位置異常を改善し、血流を向上させ、筋肉や関節にかかる負荷に偏りがない状態を作ります。これにはインソールを用いることや筋肉のトレーニング、ストレッチ、日頃から姿勢に気を配ること、体に関する正確な知識を蓄えることが必要です。

それに加えて、職場環境や人間関係を今一度見直し、心理的なストレスを減らすための努力をすることができればベストです。

 

まとめ

腰痛や体の不調を感じたときは、専門家に意見を聞きながら体や心についての正しい知識を蓄えることをお勧めします。

昨今は腰痛を訴える人のほとんどが、病院では原因不明であると判断されます。ストレス社会が後押ししているのかもしれませんが、まだまだ人類の検査能力は低く、小さな原因を発見できずにいる状況です。

ただし、原因がわからなくても改善に向けてできることはたくさんあります。

それらにチャレンジすることで知識を増やしていくことを強くお勧めします。

「この方法で必ず治る!」という広告文句に騙されることのないようにお気をつけください。人によって原因は違うのです。