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足の形と姿勢の話。扁平足と腹圧の関係。

最近の研究で扁平足の人は腹圧が適切に保たれないことが示されました。

腹圧とはお腹の中に入っている臓器にかかっている圧力のことです。腹筋や横隔膜などのコアマッスルによってこの圧力は適切に保たれ、臓器が下に落ちてこないようにコントロールしています。

 

体幹の筋力に扁平足が関係している

腹圧は体幹にあるコアマッスルによって適切にコントロールされ、美しい姿勢やウェストを形成すると同時に腰痛や肩こりなどの不定愁訴の発生を防ぐことができます。

最新の研究によると、コアマッスルのコントロールができず猫背のような姿勢にある人の多くが足も不安定であり多くが扁平足であることが示されました。

The lateral muscles’ endurance time in the flatfeet group was found to be significantly lower than that of the healthy group on both sides (p=0.0001)

Core muscles’ endurance in flexible flatfeet: A cross – sectional study. J Musculoskelet Neuronal Interact 2020; 20(3):404-410

 

臨床での経験と仮説

ただし、今回の研究では扁平足を治療したときに腹圧が回復するのかどうかは述べられていませんでした。

私の経験上インソールやテーピングで扁平足を瞬間的に持ち上げた場合、多くの人が股関節や腹筋下部の緊張感や力の入る感じを実感していたように感じます。

結果的に美しい姿勢へと変化し、腰痛や肩こりから解放される様子を幾度となく確認しています。

私はこのような股関節全面の組織の緊張が、腹圧やコアマッスルの適切な収縮をコントロールする因子の一つではないかと考えています。

この辺りもいつか発表してみたいものです。