農作業中のインソールの使用は効果を示すのか、という尖った実験

なかなか珍しい研究ですが実践的で有意義なものだと思います。農作業は泥や柔らかい土の上を歩行するので歩く際にはアスファルトの上を歩くよりもよほど体力を使います。その作業中にインソールを用いることがどのような効果を示すのかは気になるところです。

農作業をする場合、太ももの外側や内腿の筋肉は平らの床を歩くのに比べて大き運動を強いられます。これらの筋肉の活動がどのように変化するのか、その活動量のデータをとることでインソールの効果を測定します。

インソールはその人の足の形を矯正する目的で作製されたものを使います。これが柔らかい泥の上でも問題なく効果を発揮するのかを明らかにすることがこの実験の目的です。

結果は、太ももの筋肉やふくらはぎの筋肉など主要な筋肉の活動量や疲労は減少しました。インソールの使用は泥の上であってもしっかりとした効果を示すことがわかったのです。また、回内足など足の形状に問題のある人は泥の上では疲労や怪我が発生しやすい傾向にあることもわかりました。

農作業中であってもインソールの使用が望ましいことが数値上でも明らかになる実験でした。体を酷使する作業が体に及ぼす影響を少しでも減らせると良いですね。